2013年6月14日金曜日

【間違いだらけの修繕】

【間違いだらけの修繕】
日本全国で600万戸、1400万人が暮らす分譲マンション。特に都市部での需要は旺盛で、東京都心3区での分譲マンション居住比率は実に5割を超える。

【詳細画像または表】

 マンションが一般的な住まいになるにつれ、「経年劣化」という課題がクローズアップされてきた。現在、約600万戸のうち100万戸超は築30年以上の高齢マンションとなっている。今後はさらに増える。10年後には全体の3分の1を占める見通しである。

 住まいの資産価値を守り、気持ちよく住み続けるためには、適切なタイミングでの大規模修繕工事をすることが欠かせない。照明の球切れ、ちょっとしたさびの塗り直しといった日常の補修工事とは別に、時間の経過とともに劣化する部分をまとめて直すのが大規模修繕工事だ。

 一方、マンション修繕という大きなイベントは、一生のうちにそう何度も体験できるものでもない。うっかり業者にだまされないように、情報武装しておいて損はない。

■ 修繕工事の対象となるのは主に仕上げ部分

 マンションの構造は大きく分けて、躯体(コンクリートや鉄筋)、仕上げ(クロス、ペンキ)、設備(電機、給排水、空調など)の3つからなる。修繕工事の対象となるのは、主に2つめの仕上げ部分。具体的には、酸化や紫外線、風雨、ほこりなどで痛んだ外壁塗装を塗り直したり、日光や風雨にさらされて劣化した屋上の防水をやり直したり、非常階段や雨樋(どい)といった鉄部を塗り直したりする。こうした作業を行うためにマンションの全面に足場を組んで囲う仮設工事も欠かせない。

 15年くらい前までは、築10年目に初回、20年目に2回目、と10年ごとに大規模修繕工事を行うのが一般的だったが、今は初回が12~13年目となる場合が多い。建材や工法が進化した分、建物の劣化が緩やかになったのかもしれないが、以前の間隔が短すぎたのではないかという疑問も残る。

 新築分譲の段階で存在する「長期修繕計画」は、デベロッパーが作成したものだが、もし、判で押したように10年ごとの工事計画が組まれていたら、すぐに検討しなおした方がいい。国のガイドラインは5年ごとの見直しを薦めている。

 「1回目の大規模修繕工事が築18年だったり20年だったりする例もありますよ」。

 管理組合の団体である京滋マンション管理対策協議会(京滋管対協)の谷垣千秋代表幹事はこう指摘する。「塗装や防水にまつわることは、勉強すれば誰でも理解できる分野です」(谷垣代表幹事)。

 そのうえで、日常のちょっとした補修工事でも管理会社から記録を見せてもらうようにしていれば、次第に、この工法は持ちがいい、この材料はあまり効果がないというようなことがわかっていくはずだという。

 「住民が予防管理に詳しくなると、次の工事の際には、本当に必要な箇所に吟味した材料を使える。工事費が安いと中身がずさんになるという声がありますが、逆や、と言いたい。往々にして、高い工事内容を押しつけられているのです」(谷垣代表幹事)。

 気になる大規模修繕工事の費用は、外壁が塗装壁で1世帯60万~80万円、タイル壁だと1世帯80万~100万円が1つの目安となる(50~100戸のマンションの場合)。タイル壁は欠けたり浮いたりしたタイルを剥がし、下地を補修し張り直すという手間がかかるため割高になる。ただ、工事の内容を最適化すれば、工事費を納得いく水準にすることは可能だ。

■ 修繕分野に決まり切った常識はない

 マンションストックの増加に伴い、補修・修繕の実例もどんどん積み上がってきている。当然、技術も日進月歩。新しい工法を取り入れない手はない。

 総工事費の3割超を占めると言われる作業足場の世界では、組み立て式の仮設足場に代わる選択肢として、移動昇降式やブランコ式が注目されている。組み立て式は前述のように、マンションの周囲をすべて足場で囲い、シートやネットで覆うやり方だ。

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 これに対して、移動昇降式は、まず建物に沿ってマストと呼ばれる柱を立てる。そこにプラットフォームという作業スペースを設置。プラットフォームが柱に沿って上下に移動するしくみだ。工事中以外の階は、眺望も採光も遮られずストレスがないうえ、足場を伝って侵入者が入るおそれもないので防犯上も安心だ。

 「リフトクライマー」の名称で移動昇降式足場を展開するエスアールジータカミヤでは、通常の足場が組めない高層マンションを当初念頭に置いていたが、「『工事中の閉塞感から開放される』と、意外にも中層階マンションから引き合いが多い」(エスアールジータカミヤ)。モーターを使っているので、プラットフォームが昇降する際も「ハイブリッド自動車並みの静かさ」(同)だとか。マストは地上210?の高さまで設置でき、国内に現存するあらゆるタワーマンションに対応可能だ。

 一方のブランコ足場は、ロープで吊るしたブランコに腰掛けて作業する。設置が簡単で費用も安い。ロープは本格的な登山にも使うもので、通常1~3??の太さがあり、800??~1?の重量にも耐える。ブランコ足場で長年の実績がある外装専科の伊藤洋之輔社長は、「作業員の足に力が入らないというような心配も無用です。実際、道路沿いの崩落防止工事では100%近くブランコ足場が使われている」(伊藤社長)。

■ まだまだ多い誤解や先入観

 マンションは1つとして同じものはない。常識だと言われる工事内容でも、本当に必要なのかは一度疑ってみるべきだろう。

 たとえば、外壁の高圧水洗浄。1平方?80~150円かかる。吹きだまりや陰に隠れた箇所には有効だが、「道路に面したような外壁についた汚れは、雨でつねに流され、洗われている」「水ならぬおカネを吹き付けて下水に流すようなものだ」と指摘する専門家は少なくない。

 工事に先立って行う建物診断もムダになることがある。

 建物診断では、外壁の痛みや鉄部のさびなどを目視検査したり、ハンマーでコンクリートを打って返ってくる音で強度を測ったり、あるいはコンクリートに薬液を吹き付けて中性化(47?図参照)を確かめたりする。ただし、このために作業足場を組むことはしないので、管理人の巡回経路プラスアルファの範囲内しか診断できない。足場を組んで上に昇ってはじめて大きな亀裂を見つけてびっくり、というケースは十分想定される。もちろん、建物診断のおかげで重大な劣化を発見できる場合もあるだろう。ちなみに、診断費用の相場は1戸1万円程度だ。

 「そもそも、建てられた年代によって建物の弱点は違います。当然、修繕方法も変わってくる」。建物診断設計事業協同組合の山口実理事長はこう指摘する。

 塗装壁からタイル壁に移行したのが80年以降だ。90年前後は、給排水管が金属製から塩ビ製へがらりと変わる転換点となった。これ以降のマンションでは、給排水管の修繕間隔はずいぶん短くなっているはずだという。

■ どの工事業者に頼むかも重要

 工事内容の決定と同じくらい重要なのが、どの工事業者に頼むかだ。

 以前は、日常の管理を委託している管理会社に、大規模修繕工事も依頼するのが常識だった。ただ、管理会社はそのマンションの修繕積立金の額も何もかも把握しているため、「足元を見られるおそれがある」と敬遠される方向にある。代わって、設計監理方式と責任施行方式の2つが新たな主流となりつつある。

 設計監理方式とは、工事は施工会社に、監理は設計事務所に分けて任せる方法だ。「監」の字を使うのは、工事の内容を監督する意味だ。一方の責任施工方式は、工事業者に監理も任せるやり方。最近では「チェック機能が働く」と、設計監理方式が人気だ。建物診断から始まり、工事の仕様決定、施工会社選定の補助、工事が始まってからは週1~2回の現場巡回や施工内容のチェックを委託し、監理料は総工事費のおよそ7~10%というのが相場だ。

 ただ、「設計事務所は必ず住民を守ってくれるというのは錯覚」と、ある修繕コンサルタントは指摘する。設計士が談合の音頭をとったり、施工会社からリベートをもらっていたりする例もあると言う。大学の建築学部にマンション維持管理・修繕の専門学科はない。建築と修繕とはまったく異なる仕事だという指摘もある。「どの方式が優れているということはなく、信頼できるパートナーを選ぶことが欠かせない」(コンサルタント)。

 ※大規模修繕のカラクリをはじめ、建て替えの高いハードル、管理組合の実態、タワーマンションの悲哀などマンションにまつわる、さまざまな問題を詳しく知りたい方は、週刊東洋経済2013年6月18日号「マンション時限爆弾」をぜひお読みください。

2013年6月13日木曜日

体験入居

シェアハウスよりも・・・

一見普通の、玄関があり、バス・トイレがあるワンルームのお部屋ですが、
共用部分がコミュニケーションの場となっており、
ワンルームでありながら、シェアハウスのいいとこ取りをしているマンションがあるようです。

人と人が繋がる場であることはもちろん、

・入居者専用SNS
顔写真入りの入居者情報やブログ、イベント情報、周辺レストラン情報等をチェックできたり、運営会社とのコミュニケーションにも利用できます。
仕事が忙しくてラウンジに行けない人でもこれがあればいつでもコミュニケーションできる。

・バスツアー
朝起きて玄関を出たらバスが待っていて、そのまま飛び乗り寝てる間に郊外へ。
マリンスポーツやウィンタースポーツ、ラフティングや陶芸など様々な体験ができ、
帰りも物件着なのでバスを降りたら、シャワーを浴びて寝るもよし。
入居者と今日の出来事を振り返るもよし。 

・ウェルカムディナー
主に新規入居者を対象に、同じ趣味等の人とウェルカムディナーをセットして、コミュニティへ入るのが苦手な方のためのサポートを行っています。
また、最近ではビジネスの相手を探している等のリクエストに対して、無償でマッチングする等のサービスも始めました。
「こういう人を探してる!」などあれば是非ご相談ください。

・体験入居システム
やはり住んでみなければ分からない!でも住んでみて失敗したら。。
と不安な方のために、体験入居のシステムもご用意しています。
現在のマンションを解約する必要なく、バッグ一つで家具付のお部屋に1週間無料で体験的にご入居頂けます。
※体験入居は、必ず内覧・面談が必要です。また弊社による審査がございます

などなど、様々なサービスがあるそうで、
きっと家賃は高いのだろうなと思ったのですが、
田園調布 多摩川駅徒歩6分 71,000円~87,000円
蒲田 蓮沼駅徒歩2分 56,000円~70,000円

まぁ相場ですね。

新しい一人暮らしのスタイルですね。

2013年6月10日月曜日

賃貸でもリノベーションしたい!というニーズ、実はオーナーも前向き

「賃貸住宅を自由にカスタマイズできたらいいな」。リクルートの調査によると、そう考えたことのある賃貸希望者は全体の約9割もいます。一方で、「一定の築年数を経過した物件なら、部屋をカスタマイズしてもいい、費用も負担しても検討する」と考える賃貸オーナーも実は8割以上という結果も。

つなしま不動産はオーナーと相談しながら自由にリフォーム/リノベーションすることが可能で、予算の範囲内ならスケルトン状態にした上でイチから設計する事も! どんな間取りにするか、設備は何にするか、室内のデザインは何風にするか、などマンションの構造上問題のない部分であれば、設計士・オーナーと直接やりとりしながら自分だけの空間を作り上げていくことができます。賃貸でここまでできる物件なんて滅多出ないと言い切ってもいいでしょう。

アメリカなどは以前からそのような傾向はあったようですが、日本の賃貸住宅市場もジワジワと追いついてきている感じですね。

自分がコーディネートした部屋であれば早期退去の確率は下がるでしょうし、入居者オーナーともにハッピーになりますね!

2013年6月8日土曜日

5月の投資用不動産、区分マンション以外の問い合わせ物件価格下落

5月の投資用不動産、区分マンション以外の問い合わせ物件価格下落

投資用1棟アパートは、新規掲載物件の表面利回りが10.61%(前月比0.04%減)
問い合わせ物件の表面利回りは12.39%(同0.06%減)と、わずかに下落した。
新規掲載物件の物件価格は6,547万円(同129万円増)と上昇したが、問い合わせ物件価格は5,282万円(同225万円減)と大幅に下落した。

投資用1棟マンションでは、新規掲載物件の表面利回りは9.64%(同0.14%増)問い合わせ物件の表面利回りは10.61%(同0.01%減)物件価格は、新規掲載物件が1億6,076万円(同170万円減)と大きく下落した。

投資用区分マンションは、新規掲載物件の表面利回りは10.53%(同0.23%減)問い合わせ物件の表面利回りは11.82%(同0.23%増)と反転上昇した。物件価格は、新規掲載物件が1,073万円(同14万円減)問い合わせ物件が964万円(同72万円増)と3カテゴリーで唯一上昇した。

常にどの相場でも流通利回りと希望利回りには2%程度の乖離があるものです。

2013年6月1日土曜日

分配金94%減少

5月29日、MIDリート投資法人(3227)が平成25年6月期の分配金予想金額を7210円から418円に減額することを発表した。実に94.2%の大幅な分配金の減少を受けて、そもそも安定的な分配金目当てだった個人投資家に動揺が広がっている。

というニュースがありました。

原因は売却損からくるものらしいですが、
安定利回りといってもやはりペーパー金融資産は自分でコントロールすることが
できないので、このようなリスクは避けられませんね。


2013年5月27日月曜日

証拠写真を求められた場合

今日は賃貸管理部に同行して退去立会いにいきました。

写真の汚れ、見えずらいかもしれませんが明らかに 過失汚れです。

入居者が法人で、実際部屋に住んでいない担当者が鍵の引渡しに来られ、

「居住していた人間はとっくの昔に辞めた、この汚れも入居する前からあったかもしれない

入居時に綺麗だったというなら証拠写真を見せてほしい」との要望




入居時は弊社もまだ賃貸管理に携わっていなかった物件のため、証拠写真は手元にないものの、

普通に考えれば入居時に汚れがあることは考えにくいもの。

あくまで、普通に考えれば。ですが。


入居時に汚かったというならば、その証拠写真はあるのか?と、いう話です。




クリーニングで消去できるに越したことありませんが、業者を手配してみないとなんとも分かりかねる状況となります。

些細なことですが、

オーナーと入居者、どちらも無駄な出費を避けたいのは共通であり

そのバランスを法にのっとり上手くとるのが賃貸管理の仕事のひとつということですね。

2013年5月24日金曜日

築古物件推移

建替えの問題点

・区分所有者の合意が取れるか
・建築当初と比較して容積率に変化が発生していないか

などなどあります。

管理が徹底されていれば築40年程度でも問題ないと個人的には感じますが、
やはり50年、60年を過ぎてくると
そろそろ、といった感もでてくることでしょう。


古い物件に関しては管理の履歴、今後の予定、また立替までも一応視野にいれながら
比較検討する必要があります。